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機械製図において、重要になってくるのが、
鉄に関する知識です。
なので、今日は簡単に鉄の事について自分が学んだことを
まとめたいと思います。(間違いがあるかも)
①鉄の性質
温度が上がると、変態といって結晶構造が変わります。
α鉄(912°以下) :体心立方格子
γ鉄(912~1394°) :面心立方格子(銅、アルミニウムと同じ)
δ鉄(1394°以上) :体心立方格子
融点 :1538°
ただし、上の温度は純鉄の場合です。不純物が入ると変わります。
通常鉄は、炭素を混ぜて使うのですが、炭素の量によって
呼び名が変わります。ボルトやナットは鋼、鋳物部品は
鋳鉄(ちゅうてつ)を使います。
炭素の量が0.0218%以下 :鉄
0.0218~2.14% :鋼
2.14%以上 :鋳鉄
②炭素鋼
鉄は、純鉄だと以外に軟らかいので、炭素を
混ぜて硬くします。炭素の量が増えるとより硬くなりますが、
その分もろくなるので、焼入れ焼き戻しをします。これを調質処理と
いいます。
③鋳鉄
鋼より融点が低いため、一般に鋳物材料として使われますが、
炭素が多いため、伸びがなく脆い(もろい)です。
ねずみ鋳鉄 :記号FC
球状黒鉛鋳鉄 :記号FCD ねずみ鋳鉄より強靭ですが、調質処理の為、
材料コストが高いです。
④キルド鋼とリムド鋼
鉄鋼メーカーが作る鉄のベース材は、上記のように大別出来ます。多分。
なので、同じ炭素鋼でもキルド鋼もあれば、リムド鋼も
あります。
キルド鋼・・・鉄の中の酸素を取り除いた鉄鋼。なので、鋳込むときに
ガスが出ない。溶接に向いている。タッピンねじなどに使われる。
高級な鉄鋼や合金鋼に使われる。
リムド鋼・・・脱酸をするまえの鉄鋼。なので、鋳込むときにガスや火花が
出る。一般のボルトやナットに使われる。
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